こんにちは、シマばぁです。(@shimabacom)
今年に入ってからの大きな変化・・・
それは長男が、車の運転を始めた事。
これは喜ばしくもあり、ちょっぴり寂しくもあり、そしてドキドキでもあります。
島暮らしでは、フェリー乗り場、習い事やデートに至るまで、免許を取るまでは、親の私たちが車で送り迎えしなくてはいけません。
ハイスクールに入ると、息子たちも忙しくなり、普段ゆっくり話をする時間も少なくなりました。しかし学校や友達の事、ガールフレンドの話それから好きなミュージックのことなど…車ので移動中の会話は、近況をアップデートする絶好の場でもありました。
私は日本で18歳の時、自動車学校へ行って運転免許証を取りましが、カナダでの運転手免許証取得は、日本とかなり事情が違うので驚きです。カナダでは州ごとでルールは少し異りますが、私が住むここブリティッシュコロンビア(BC州) では、16歳になった誕生日、その日から車の運転が可能です。
16歳から運転できるなんて〜もう送り迎えもなくなって、ラク〜〜〜
なんて思ってたら、大間違い!!!カナダではその前に、親としての重大な役目が残っていたのです!
カナダで運転免許証を取得するには? 子供が免許証を取る年齢になったら? 親はどうしたらいいの?
カナダの田舎で暮らすこと=移動の手段としての車は欠かない。
そしてカナダの小さな島暮らしの交通事情は?
もくじ
カナダ(BC)で運転免証の取得は?
カナダで、フルライセンスと呼ばれる本免許証を取得するまでには、3ステップあり、約3年かかります。
スッテプ1 L ライセンスを取得する
L とは、Learner 仮免許証のようなものです。
16歳から取得でき、16歳の誕生日を迎えた日から運転できます。
L の資格は?
- 地元にある ICBC(運転免許証事務支局)で、基本的な運転の知識のオンラインテストにパスすること。50問中40問を正解する必要がある。
- 視力検査をする。
ただし19歳以下は、親の許可とサインが必要です。
でも L ライセンスには条件が!
- 25歳以上でフル免許証(本免許)を持っている人が、必ず同乗しなくてはいけません。
- 深夜の0時〜朝5時の運転は禁止。
有効期限は2年。
L ライセンスの発行後、路上で1年以上の経験を積んで次のステップ、路上実技テストが受けられます。(期限内に路上実技テストClass 7 Road testを受ける必要があります。)
路上で1年以上の経験を積む・・・って言うところで、日本と大きな違いがあります。仮免許中の条件として25歳以上の同乗者は、親なのです!
えっ?! 教えるのは・・・私?
ステップ2 N ライセンスを取得する
N とは、New Driver または、Novice (初心者)
Lライセンスで、1年の経験を積んだら、クラス7ロードテスト(路上テスト)を受けることができます。
N の資格は?
- クラス7ロードテスト(路上テスト)にパスすること。
N の条件は?
- この期間、1人での運転が許可されます。
- 1人までの同乗者そして家族を乗せることができます。
有効期限は5年。
N ライセンス発行の2年後に、フルライセンス(本免許証)のテストを受ける資格が与えられます。
ICBC 認定のドライビングスクールに通うと、テストを受けるまでの期間が6ヶ月間に短縮されます。
ステップ3 フルライセンス(本免許証)
N ライセンスで2年間、事故や違反などの問題がなければ、クラス5ロードテストを受けることができます。
フルライセンスの資格は?
- クラス5ロードテストにパスすること。
ちなみに日本の免許は、クラス5に相当します。
フルライセンスの条件は?
- 本免許証取得となり、これからはいつでも1人で運転することができます。
5年毎に更新が必要。
日本人がカナダで運転するには?
短期か長期の滞在で、大きく変わってきます。
観光ビザ(90日以内の滞在)
BCでは、日本からカナダに観光などできた場合(観光ビザ)、90日までは、日本の免許証+国際免許証で運転することができます。(州によって異なります。)
国際免許証は、日本を立つ前予め免許センターで取得しておきましょう!
観光ビザ以外(90日以上滞在)
長期滞在者や、私の様な永住権取得者は、日本の免許証をBC州の免許証に書き換えなくてはいけません。
この場合、日本の免許証(2年以上)を持っていれば、申請することができます。しかし日本の免許証は没収されてしまいます。
2年未満の場合は、カナダの N ライセンスに相当し、その後フルライセンス(本免許)のテストを受けなくてはいけません。
日本で免許証の再発行の希望/可能性がある場合、没収される前にコピーや写真などを取っておけば、日本での手続きがスムーズに行くようです。
ちなみに、私(カナダの免許所有者)が、短期間の日本帰国中に運転する場合は、カナダで予め国際免許証を取得しておけば、日本での運転は何の問題もありません。念の為BCの免許証は持参しましたが、日本では特に必要ないと言われました。
息子が16歳になり、親としての重大責任が!
(L のところでもお話しましたが・・・)
カナダでは、ドライビングスクールへ行く人もいれば、親や身近にいるフルライセンス(本免許証)を持っている人に、運転スキルを教えてもらうと言う人もたくさんいます。
この辺りに住んでいると、だいたい親が教えるパターン。
全く運転の経験がなくても、16歳の誕生日から運転が可能!?
息子が運転する車に、一緒に乗って・・・私が教えるの・・・・・・?
このクレイジーなルールに、ビックリしました。
そして責任重大!
なんとか N ライセンスが取れるまでは、親として重大なお役目だと、改めて実感しました。
しかーしっ!ティーンに運転を教えるのは、ホントにむずかし〜い! 親の言うこと全然、聞かんっ! 何を言っても「知ってる!」「わかってる!」の一点張り。しまいには、ケンカに発展することも、しばしば・・・同乗者も違う意味で、緊張しているので、車内は緊迫ムード。
親から子へ運転スキルを教える
ICBC(運転免許証事務支局)の公式サイトでは、L ライセンスを持つティーンの親へ向けて、安全に運転するためのトレーニング法・・・こんなスキルを教えたらいいよ〜 と言うアドバイスが記載されています。
親へのマニュアル
- 交差点(運転、右折、左折)
- バックアップ
- 道路脇への停め方
- 車線変更
- 駐車(平行駐車、斜め駐車、坂道での駐車)
- 坂道発進
- 高速道路の運転(出入口、スピード、車線変更)
- スピード管理
- 一般的な運転(坂道やカーブ)
これらのスキルを、最初の1年で教え込まなくてはいけません。
ドキドキハラハラです。
しかも、カナダの島暮らしでは、これまた事情も少し変わってきます。
島暮らしの交通事情
ここデンマン島には、交番のようなものもなければ、警察もいません。
おまけに、信号もなければ、横断歩道もありません。
息子はこんな環境で育ったので、この島で基本的な交通ルールのトレーニングをするのは、はっきり言ってムリです。笑
しかし、よい点もあります。
最終のフェリーの後は、車もほとんど通りません。
日頃から島の中は、交通量が極端に少なく、初心者ドライバーが運転していてもかなり安心なところ。
この島の交通標識です。
数年前から、空飛ぶシカです。
手作りのサインもあり。この島にはいかにシカが多いかってわかるよね。
シカとトラクターの標識だけでは十分ではないので、基本的なスキルを身に付ける為には、島を出て町の中や高速道路の練習もします! 笑
いつまでも緊迫ムードはよくないので、島の中で十分練習した方がいいですね・・・
クリスマスバージョンもあるのよ❤️